壁の一面だけをこだわって仕上げる「アクセントウォール」は、リノベーションや賃貸リフォームで人気の方法です。工事の簡単さ(”一面”だけでいいのです)はもちろんのこと、お部屋のアイキャッチにもなるので、デザイン性の高いインテリアを作りたい人にオススメです。
温かみのあるウッドが相性よし
日本の多くの住宅は、床がウッド基調、そして壁が白です。アクセントウォールをウッドで作るなら、床と同調できて、壁とは対照的なウッドが好相性です。もともと木の文化に慣れ親しんでいるので、違和感なく感じられますし、また壁紙よりも丈夫・耐久性がありますので、傷がついても問題ありません。
再利用材でビンテージな雰囲気に
人気があるのは、ビンテージな風合いのウッドです。本物の枕木をスライスしたものや古木も手軽に入手できるようになりましたし、アンティークカラーの豊富なブライワックス(BRIWAX:英国生まれの蜜蝋ワックス)や、ひび割れを生じさせるエイヂング塗料など、新しい材料でも手軽にビンテージ感の出せるようになっています。手軽に入手できるビンテージウッドとしては、床用のフローリング材をそのまま壁に使うという手法があります。ただし、こちらは建築基準法が求める不燃性能の認定が取れていないものもありますので、メーカーなどに確認が必要です。
どこに使う?
オススメは、テレビ、AVキャビネットなどを設置するリビングの中心となる壁や、ベッドのヘッドがあたる壁の一面。大きすぎると施工もコストも嵩みますので、元の壁から数センチ離して、一部分に限定するのもひとつのやり方です。より、アクセントの効果を空間的に響かせたいときは、壁から天井へ同材を張りまわしたり…また壁から床へ(こちらはフローリング材であることが前提です)貼りまわすと、立体的に囲まれた雰囲気を作ることができるでしょう。
羽目板の並びを生かす
注意したいポイントは、ウッドの板の一枚一枚をキッチリと見せるということです。ベタッと同色になると、一つの面のようになって、退屈な見え方に。木目の違いや、塗装の色むらを上手に作りながら、羽目板が並んでいるという演出になるように心がけましょう。
まとめ
他の部屋と差別化できるアクセントウォールは、賃貸マンションの稼働率を上げる方法として広まってきています。お持ちのマンションを貸し出したり、保有物件の価値を挙げるのにもオススメですよ。