サブウェイタイルって?
サブウェイタイルは、もともとニューヨークの地下鉄構内で使われていた白いタイルで、現在は『SUBWAY CERAMICS TILE』という会社が忠実に再現して製造している、高級なハンドメイドタイルです。その由来は、日本の陶磁器に魅せられたアメリカ人建築家が、地下鉄の設計と同時にタイルの製作にまで関わったというのですから、まさしく地下鉄のために作られた、丈夫で美しいタイルなのです。
現在では、その普遍的なスタイル、高いクオリティに支持が集まり、住宅の水回りなどで使われるようになっています。ニューヨークスタイル、ブルックリンスタイルなどと呼ばれるアメリカの都市部のインテリアスタイルは、日本でも人気。どうやってコーディネートするのか?使う場所は?そのヒントをお教えします。
「スタイルを選ばない」実用派のキッチン
サブウェイタイルは、ファッションでたとえるなら「ノームコア」=究極の普遍。キャビネットやカウンターなど、キッチンで組み合わせるほかのマテリアルもとても選びやすいのが特徴です。キレイで高品質なだけではなく、タフにキッチンを使い込む実用派も満足させてくれるでしょう。白く艶やか、横に長いタイルを貼れば、あたかも地下鉄にきたような不思議な気分も感じさせてくれるに違いありません。見た目はとても普通なのに、おしゃれに見えて、スタイルも選ばない…、そしてハンドメイドタイルならではの素材の揺らぎも、キッチンインテリアを味わい深いものにしてくれるでしょう。
コーディネートのしやすさも抜群
ウッド系
ウッドのキャビネットとの組み合わせは、ダークカラーや古材を使うならインダストリアルなスタイルに、ナチュラルなオイルステンのウッドを使うなら、優しいホーミィ(homey:家庭らしい、気の置けない、気楽な、などの意)な雰囲気になります。
ネイビー系
ネイビーのキャビネット、そして金物をゴールドなどにすれば、パキッと引き締まったモダンなスタイルに。マリン(海軍)の征服に見られるようなキビキビとしたイメージで、実用的でハンサムな仕上がりに。
ホワイト系
ライトグレーやホワイト系のカラーと合わせると、ブライト・女性らしいきれいなキッチンインテリアに。この場合は、タイルの目地を白くして溶け込ませるか、タイルの目地を濃くして、タイル割りをキッチリ目立たせるか、二つの選択肢があります。小物にウッドやラタン、グリーンなどを取り入れれば、北欧スタイルのキッチンになっていくでしょう。
まとめ
サブウェイタイルは、普通なのに飽きのこない魅力があって、長く付き合うことになるキッチンインテリアに最適なのかもしれませんね。最近では、キッチンパネルのような無機質なセメント板が便利に使われているようですが、やはり味のある素材を愛着をもって使っていくのが、一番ですね。