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知っておきたい壁仕上げ【塗装編】

口コミ

リノベーション、新築住宅などで、壁の仕上げをビニルクロスではなくて、塗装にしたいとお考えの方も多いはず。塗装仕上げには、ビニルクロスには無い、角のシャープさ、面の平滑さなどがあり、すっきりとした空間に見せるための大きなポイントになります。塗装には多くの種類があり、単に、「白」「グレー」などの色を指定すれば終わり、というわけではありません。正確な基礎知識を身につけて、場所にあった性能のもの、求める意匠性にあったメーカーを選ぶようにしましょう。

1.水性エマルションペイント

最も汎用性があり、よく使われているのはエマルションペイントです。建築用語では、通称EPとも約されます。エマルションペイントは、水中に油やシリコン樹脂が乳化した状態になっている塗料で、この水分が蒸発することによって乾燥・固化する塗装仕上げです。有機溶剤を使用しない塗料なので無臭、健康や環境に配慮した製品となっています。

大手塗料メーカーからは、「日本塗装工業色見本」(通称、日塗工)という色見本帳が出ており、その中から品番指定して色を決めることもできますし、他の何かに合わせて調色することもできます。また、海外のメーカーでは「ベンジャミン・ムーア」という塗料メーカーの色見本があり、日本には無い繊細な色彩・色調のバリエーションから色を選ぶこともできます。

2.塩化ビニルペイント

ビニル樹脂を含んだ塗料。耐アルカリ性、耐水性、防カビ性能などに優れ、厨房や水周りでよく使用されていましたが、強い溶剤系の塗料であるため、また水性塗料でも耐水性に優れたものが出てきたため、敬遠されるようになりました。近年では、弱溶剤系アクリル塗料がそれに取って代わり、お風呂などの耐水性が特に必要とされる部位でも使えるようになっています。

3.珪藻ペイント

消臭効果や、調湿効果の高い珪藻土を原料とした、「塗料」タイプの壁仕上げ材です。本来の珪藻土は、塗料ではなく「左官材」のため、塗るにはコテを使って、左官職人が作業する必要がありましたが、近年はハケやローラーなど、塗料で使う道具を使って塗れる珪藻塗料が出てきました。エマルションペイントとの大きな違いは、自然素材をベースにしているかどうか、という点です。室内の大きな面積を占める壁を、VOCなどの化学物質を含まない素材で仕上げたい、というニーズが近年高まりを見せているため、エマルションペイントに変わる選択肢が多く現れているという現状です。これ以外にも、漆喰やホタテ貝、九州の天然シラス(灰)を原料にしたものなど、環境配慮型塗料の種類はますます増えつつあります。

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